筋力が低下する原因(パート2)
昨日もお伝えしたように、筋力が低下するのは2つの原因があります。
ですから筋肉をきたえているのに
・歩くのが痛い
・足があがりにくい
・踏んばりがきかない
という人は、もう一つの原因があるということかもしれません。
筋力は次の式であらわせます。
「筋力=収縮力×弛緩力」
わかりやすくいうと、「筋肉の力の強さ=筋肉がちぢむ力×筋肉がゆるむ力」です。
つまり、ちぢむ力がいくらあってもゆるむ力がないと筋力は強くなりません。
たとえば収縮力が8で弛緩力が1だとすると、収縮力8×弛緩力1で筋力は8です。
筋トレをして収縮力が12になったとしたら、収縮力12×弛緩力1=筋力12です。
筋力が1.5倍になりましたね。
しかし、弛緩力が2になったとしたらどうでしょうか?
収縮力8×弛緩力2=筋力16です。
筋力が2倍になりますね。
ここまで読まれて、収縮力8を12にするのと弛緩力1を2にするのはどちらがカンタンだと思いますか?
一般的に収縮力8を12にするより弛緩力1を2にするほうがよっぽどカンタンです。
そして筋トレをしているのに
・歩くのが痛い
・足があがりにくい
・踏んばりがきかない
という人は、ほとんどの場合収縮力8を12にしようとしています。
つまり、弛緩力よりだんぜん収縮力が強い人が多いです。
その証拠に筋肉がガチガチに固くなっています。
自分で気付かない間にそれ以上収縮できないくらいにガチガチに収縮しきっているのです。
筋トレは筋肉をちぢませるトレーニングですから、筋肉の収縮力が高まります。
ですから筋肉の弛緩力は身につきません。
弛緩力がつかない、筋力がつかないだけならいいですが、筋肉をちぢませることだけしていると体を痛めます。
知らない間にガチガチに固くなりすぎた筋肉は痛くなるのです。
だから弛緩力をアップさせるための筋力トレーニングをすることが大事です。
筋肉がのびて、筋肉がゆるむ筋力トレーニングが大事なんですね。
今日も楽しんでユルユルしましょう!